
漫画『宇宙兄弟』に登場する「やっさん」こと古谷やすし(ふるや やすし)。京都弁で毒舌を吐く尖ったキャラクターとして初登場しましたが、心の中には誰よりも熱い宇宙への情熱と仲間への友情を秘めており、読者から非常に人気の高いキャラクターの一人です。
JAXA宇宙飛行士選抜・三次試験(閉鎖環境試験)では主人公の南波六太らと同じ「A班」で苦楽を共にしましたが、結果は惜しくも不合格。しかし彼の宇宙への夢はそこで終わりませんでした。
本記事では、やっさんが選抜試験の落選後にどのような進路を歩んだのか、再登場の経緯や民間有人ロケットを目指す企業「スイングバイ」での活躍、ムッタとの深い関係性、そして伝説的な名シーンである「11通目のメール」のエピソードまで、時系列で徹底解説します。2026年7月22日に発売された最終コミックス第46巻の描写に基づく、やっさんの「最後の結末(その後)」までネタバレを含めて紹介します。(確認日: 2026年8月11日)
※本記事は「古谷やすし(やっさん)」のその後と結末の解説記事です。『宇宙兄弟』の物語全体の最終回や結末について知りたい方は、宇宙兄弟の最終回&その後ネタバレ|六太と日々人は地球へ生還?結末を解説をご覧ください。
【結論】やっさん(古谷やすし)のその後と最終回での結末
『宇宙兄弟』の物語において、古谷やすし(やっさん)がどのような「その後」を歩み、どのような結末を迎えたのか、その結論をまとめます。
- JAXA落選後も夢を諦めず、民間宇宙飛行士(コムノート)に合格
JAXAの宇宙飛行士選抜試験には惜しくも落選したやっさんですが、宇宙への夢を諦めることはありませんでした。その後、民間宇宙開発企業「株式会社スイングバイ」が募集した民間宇宙飛行士(コムノート=COMMercial AstroNAUTS)の試験に挑戦し、見事合格を果たします。 - 物語の最終盤で六太たちの地球帰還・救出作戦をサポート
コミックス第40巻〜第44巻にかけての月面救出ミッションでは、かつてJAXAの試験を共に戦い、現在はスイングバイの技術者として活躍する福田直人らと共に、地上のスイングバイ社メンバーとしてムッタたちの救出を熱くサポートしました。 - 最終第46巻の未来描写(後日談)でついに宇宙へ行くことが決定!
2026年6月に連載完結を迎え、同年7月に発売された最終コミックス第46巻の未来の描写(後日談)において、やっさんは民間宇宙飛行士として「ISS(国際宇宙ステーション)修復ミッション」のメンバーにアサイン(選出)されました。ついに夢だった本物の宇宙へと旅立つ切符を手にするという、最高に熱い結末が描かれています。
やっさん(古谷やすし)のプロフィールとJAXA選抜試験での動向
まずはやっさんの基本プロフィールと、彼の物語の原点となるJAXA宇宙飛行士選抜試験について振り返ります。
古谷やすしの基本プロフィール
| 名前 | 古谷 やすし(ふるや やすし / 通称:やっさん) |
| 出身・言葉 | 京都府(基本はコテコテの京都弁で喋る) |
| 所属 | 京都大学・大学院(閉鎖環境試験当時) |
| 身長 | 156cm(※当時のJAXA応募条件は158cm以上) |
| 特徴 | 小柄で尖った髪型。口が悪くトゲトゲしているが、実は義理堅く涙もろい |
「158cmの壁」を強引に突破して選抜試験へ応募
やっさんは、身長が156cmしかありません。彼が宇宙飛行士を目指す上で最大の障壁となったのが、当時のJAXA宇宙飛行士募集要項に存在した「身長158cm以上190cm以下」という厳しい応募条件でした。普通であれば応募すら諦めざるを得ない状況ですが、宇宙服の小型化・改良が進んだことで、今回の募集から身長制限が実質的に緩和されることになり、やっさんは念願の応募資格を手に入れます。
測定時には、朝一番の背骨が伸びている時間帯を狙って測定に挑むなど、涙ぐましい努力の末に応募条件をクリアし、見事に書類選考と初期試験を突破して三次選考まで進み出しました。
閉鎖環境試験(三次試験)でのA班メンバーとしての衝突と深い絆
やっさんは三次選考である「閉鎖環境試験(2週間の密室生活)」において、主人公の南波六太、伊東せりか、新田零次、福田直人と同じ「A班」に配属されます。
当初のやっさんは、身長に対するコンプレックスや他者への対抗心からトゲのある京都弁で周囲を威嚇し、メンバーとも衝突を繰り返しました。しかし、2週間におよぶ極限状態での共同生活や過酷な課題、そして南波六太のユーモアに溢れた不思議なリーダーシップに触れる中で、徐々に心を開いていきます。A班のメンバーは年の差を越えて「一生ものの仲間」として強い絆で結ばれるようになりました。
JAXA選抜試験の結果:非情な「不合格」
閉鎖環境試験の最終課題は「5人の中から宇宙飛行士にふさわしい2人を自分たちで選ぶ」という残酷なものでした。話し合いで2人を絞り込めなかったA班は、六太の提案で全員が合意の上で「ジャンケン」で決定することを選びます。結果、伊東せりかと新田零次が選出され、その後六太もJAXAの推薦枠(復活合格)で合格を果たしましたが、やっさんと最年長の福田直人の2人は惜しくも「不合格(落選)」となりました。
伝説の名シーン!六太の合格当日に届いた「11通目のメール」
落選という苦い挫折を味わったやっさんですが、彼の人間性の素晴らしさが最も描かれたのが、仲間である南波六太がJAXA宇宙飛行士に正式合格した当日のエピソードです(単行本第9巻に収録)。
合格祝賀会の途中で届いたメールの数々
見事に宇宙飛行士合格を果たしたムッタは、友人や関係者から盛大な祝福を受け、合格祝いの祝賀会(飲み会)に参加していました。その宴会の最中、ムッタの携帯電話にはやっさんから大量のメールが届いていました。その数は計10通。
しかし、メールの内容は「テレビに映る顔がニヤついている」「サルのような発想だ」など、相変わらず口の悪いやっさんらしい、ムッタに対する意地悪なツッコミやからかいばかりでした。
トイレで読んだ「11通目のメール」に込められた本音
賑やかな宴会の途中、ふと一人で居酒屋のトイレに入ったムッタの携帯に、やっさんから11通目となる最後のメールが届きます。そこには、これまでの冷やかしとは一転した、やっさんの熱い本音と魂の叫びが綴られていました。
メールの内容は、以下のようなものでした。
「大事なこと言い忘れていた。合格おめでとう」から始まり、閉鎖環境試験の初日に2分間スピーチを聞いた段階で、やっさんの中では合格する2人は「新田と南波」だと確信していたこと。そして、その確信通りに2人が堂々と合格し、さらに伊東せりかも合格したことを心から喜んでいるという言葉。「ジブンら最高や!」という、不合格になった悔しさを押し殺して仲間を讃える真摯な言葉が書かれていました。
そしてメールの最後は、自分自身の決意で締めくくられていました。
「俺もなんか燃えてきた。待ってろよ南波!俺も絶対宇宙行くで!」
ムッタに宇宙飛行士としての実感を刻んだ瞬間
この熱いメールをトイレの個室で読んだムッタは、涙が溢れるのを必死にこらえ、自分がついに宇宙飛行士になれたのだという実感を深く噛み締めました。後にムッタは「自分が宇宙飛行士になれたと本当に実感したのはいつか」と問われた際、「俺は飲み屋のトイレで、友がくれた11通目のメールを読んだ時だ」と語っています。やっさんの熱い想いが、ムッタの宇宙飛行士としての魂に火をつけた瞬間でした。
民間宇宙企業「スイングバイ」での再登場と合格(22巻〜23巻)
「俺も絶対に宇宙に行く」というメールの宣言通り、やっさんは夢を諦めませんでした。彼が再び物語の表舞台に登場したのが、コミックス第22巻〜第23巻にかけてのエピソードです。
民間宇宙飛行士「コムノート」の選考に挑む
ムッタが所属する「ジョーカーズ」がISS(国際宇宙ステーション)の民間移管ミッションなどに挑む中、日本の民間宇宙企業である「株式会社スイングバイ」が、民間の力で宇宙を目指すための有人ロケット計画を始動させました。そして、独自に民間宇宙飛行士「コムノート(COMMercial AstroNAUTS)」の募集を開始したのです。
宇宙への道を模索し続けていたやっさんは、このチャンスを逃さず、スイングバイ社のコムノート採用試験に応募しました。
面接官・福田直人との熱い再会と、面接での名言
スイングバイ社の採用面接に進んだやっさんの前に現れた面接官は、かつてJAXAの閉鎖環境試験で同じA班の仲間として肩を並べ、スイングバイ社の技術者となっていた福田直人でした。かつての仲間との劇的な再会に、やっさんも心が震えます。
面接の中で福田から「JAXAの選抜試験で得たものは何ですか?」と問われたやっさんは、迷うことなく次のように答えました。
「そこで出会った仲間です。年の差とかもありましたけど、関係なく一生もんの友達です」
この言葉は、選抜試験の落選という大きな挫折を経験しながらも、仲間との友情を自らの誇りとして胸に抱き続けてきたやっさんだからこそ言える、魂の言葉でした。やっさんは見事にコムノート試験に合格し、スイングバイ社の初代民間宇宙飛行士として採用され、本格的な訓練を開始したのです。
物語の最終盤(40巻〜44巻)での活躍:ムッタたちを地上から救援!
『宇宙兄弟』の物語後半、月面ミッション中にトラブルが発生し、ムッタが月面に取り残されるという最大の危機に直面します。この絶望的な状況を打破するため、NASAやJAXAだけでなく、世界中の宇宙関係者、そして民間企業が結集する「ムッタ・ヒビト救出作戦」が始動しました。
ここで、民間宇宙飛行士となったやっさんと、スイングバイ社のロケット開発に携わる福田直人らが大活躍します。スイングバイ社は民間企業の強みを活かし、月面への物資補給ロケットの打ち上げや、救出に必要な緊急システムの開発などに全面的に協力。地上のサポートメンバーとして、やっさんは福田さんらと共に不眠不休でミッションの成功のために全力を尽くしました。
かつて閉鎖環境試験で同じA班として過ごした仲間たちが、今度は「宇宙飛行士」と「民間宇宙開発チーム」という異なる立場から手を取り合い、ムッタを地球へ帰還させるために共闘する展開は、多くの読者の胸を熱く焦がしました。
ついに夢の宇宙へ!最終46巻で描かれたやっさんの結末
『宇宙兄弟』は、2026年6月にモーニング誌上にて約19年におよぶ連載の完結を迎え、単行本最終巻となる第46巻が2026年7月22日に発売されました。
ムッタたちの地球への無事な帰還が描かれた後、最終回のその後の未来を描く後日談(未来の想像図)において、古谷やすし(やっさん)の物語も美しい完結を迎えました。
やっさんはスイングバイの民間宇宙飛行士(コムノート)として地道に訓練を重ねてきた結果、ついに「ISS(国際宇宙ステーション)修復ミッション」のクルーとしてアサイン(宇宙飛行メンバーに選出)された姿が描かれたのです。
JAXAの試験に落ちたあの時から「俺も絶対宇宙行くで!」と言い続け、身長の壁や落選の挫折を乗り越えて民間宇宙開発の道を切り開いてきたやっさん。彼が自分の力で本物の宇宙へ行く夢を掴み取る姿は、まさに『宇宙兄弟』のテーマである「夢を諦めないこと」を体現する、この上なく感動的な結末となりました。
よくある質問(FAQ)
Q. 宇宙兄弟のやっさん(古谷やすし)は最後に宇宙に行けましたか?
A. はい、宇宙へ行く夢を叶えました。最終第46巻の後日談(未来描写)にて、やっさんがスイングバイの民間宇宙飛行士(コムノート)として「ISS修復ミッション」の宇宙飛行クルーに正式にアサインされた姿が描かれました。
Q. やっさんがJAXAの選抜試験(三次試験)で落ちた理由は何ですか?
A. やっさんは閉鎖環境試験のA班で最終課題のジャンケンに負けてしまい、その後のJAXA推薦枠からも外れました。高い知識や技術は評価されていましたが、身長コンプレックスや口の悪さに起因する協調性の課題などが、当時は総合的な選抜基準において合格点に達しなかったと考えられます。しかし、この落選が彼の民間宇宙開発への道を切り開くことになりました。
Q. やっさんがスイングバイの面接で語った名言は何ですか?
A. 面接官を務めた福田直人から「選抜試験で得たものは?」と聞かれた際、やっさんは「そこで出会った仲間です。年の差とか関係なく、一生もんの友達です」と答えました。この強い絆と友情への確信が、合格の決め手となりました。
Q. やっさんの身長は何cmですか?
A. やっさんの身長は156cmです。当時のJAXA宇宙飛行士募集要項の制限下限(158cm以上)に2cm足りませんでしたが、測定時の努力と宇宙服の小型化のタイミングが重なり、見事に応募条件をクリアして試験に挑むことができました。
Q. 宇宙兄弟の原作漫画は完結していますか?最新情報を教えてください。
A. 『宇宙兄弟』は、2026年6月発売の「モーニング」28号に掲載された第432話をもって連載を終了し、完結しました。単行本最終巻となるコミックス第46巻は、2026年7月22日に発売されています。(2026年8月11日時点の最新情報)
まとめ
『宇宙兄弟』の屈指の熱血漢・古谷やすし(やっさん)の「その後」と結末について解説しました。
- JAXA宇宙飛行士選抜試験には惜しくも落選するが、六太の合格祝いの際に伝説の「11通目のメール」を送り、宇宙への夢を絶対に諦めないことを誓う。
- 夢を追い続け、民間宇宙企業「スイングバイ」の民間宇宙飛行士(コムノート)採用試験に合格。面接では「選抜試験で得た一生ものの仲間」を名言として語った。
- 物語のクライマックス(月面救出ミッション)では、スイングバイの一員として福田直人らと共に地上の救援部隊としてムッタたちを全力でサポートした。
- 最終第46巻(2026年7月22日発売)の結末部分で、「ISS(国際宇宙ステーション)修復ミッション」の宇宙飛行クルーにアサインされ、ついに自力で宇宙への夢を叶えた。
やっさんの生き様は、一度は選抜試験に落選するという大きな挫折を味わいながらも、進路を変えて自らの夢を切り開いていく「もう一人の主人公」とも言える強さを持っています。やっさんが宇宙を掴む感動の物語を、ぜひ原作コミックス23巻や最終46巻で確かめてみてください。
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